塩ジャケ好きやねん

主に苫小牧から室蘭の釣りの話です。初夏から初冬までは落とし込み釣り、それ以外はロックフィッシングでアブラコ・ソイ釣りを楽しんでます。

アイナメの落とし込み釣り 釣り方編 (=゚ω゚)ノ

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塩ジャケ好きやねん < アイナメの落とし込み釣り 目次 < 釣り方

1.餌
2.鈎
3.ハリス、ガン玉
4.ライン(道糸)
5.ロッド(竿)
6.リール
7.タモ網
8.小物
9.服装

Final.釣り方

アイナメを落とし込み釣りで狙う筆者(苫小牧西港南埠頭)
walk! walk! walk!!
(・∀・)

◼️シーズン

 ホームにしてる室蘭ならGW明けから12月ぐらいまで。それ以外はアイナメが深場に移動してしまい落とし込み釣りでは釣れないんじゃないかな?1月に落とし込み釣りしたことないので分からないが難しそうな気がする。経験的に海水面温度が8℃を超えると落とし込み釣りで釣れる。ただ、8℃より低い海水面温度で落とし込み釣りをした経験がないので何とも言えない。2023年1月9日に海水面温度は6℃代後半であったが落とし込み釣りでアイナメを釣った。また他の釣り人のブログでも1月11日壁際の底でアイナメを釣り上げたのを確認した。


 落とし込み釣りだと夏枯れといわれる時期でも室蘭沖堤なら釣れる。まさに夏枯れ知らずの釣りともいえ、6月中盤から9月までが数も釣れてアイナメの状態もよくパワフルな引きを楽しむことができる。
 10月に入ると産卵が始まりカジカの卵を偏食したりするので産卵明けまで反応が悪くなる。もっとも産卵明けはたくさん釣れるのだがどうしても痩せた個体が多く夏に比べるとパワーに欠ける。

◼️ポイント

 ある程度の深さがあり潮通しのいい場所が好ポイント。浅い場所で落とし込み釣りをしても釣れないことが多い。小型の漁港だと船道は深いがやはり堤防際は浅いことが多く大型船が着岸できる大型港の方が釣りやすい。それを考えると苫小牧西港と白老港の釣り禁止はかえすがえすも残念。
 また堤防先端のような人気の場所はアイナメが抜かれていなかったり、いてもスレていることが多いので釣れないことも多く先端の方にこだわることもない。室蘭沖堤だと※の部分でもよく釣れる。

 よくケーソンの継ぎ目がポイントと書籍などにも書かれているが、ガヤがいるときはすぐに仕掛けを上げて別の場所に移動した方がいい。継ぎ目がガヤだらけでも継ぎ目から離れたところ(下の※)だとガヤがいないことも多くするとアイナメが釣れたりする。(後述のガヤ対策参照)もちろんガヤがいないとケーソンの継ぎ目は良ポイントとなる。

 そして落とし込み釣りでもっとも大切なことはアイナメがいなければ次の場所へ次の場所へと釣れるまでどんどん移動することである。塩ジャケの人は室蘭沖堤に渡れば一回の釣行でだいたい2キロから3キロは歩く。

◼️潮汐と時間帯

 まず大潮だから釣れて長潮だから釣れないということはない。どちらかというと潮汐よりも潮の流れの方が大事で、堤防に沿ってゆっくりと仕掛けが流れるぐらいの潮がベスト。流されずに真下に落ちたり、流されすぎて仕掛けが底につかないときは釣りにくいことが多い。この潮の流れは大潮だからよく流れて長潮だから流れないという規則性は見つけられなかった。
 一般に朝まずめ夕まずめがよく釣れる言われるが経験上あまり関係ないのではと思う。なので朝まずめで釣れなくてもやり続けると10時ぐらいから立て続けに釣れることもある。

◼️アタリの取り方

 落とし込み釣りのアイナメのアタリは大きく分けると3種類。まず短くて力強いガツンとくるアイナメ特有のアタリでガヤのアタリとの違いはすぐ分かる。二つ目は仕掛けが底に着いてないのに糸がふけるアタリ。アイナメの活性が高いときに出やすいが、たまにガヤも同じようなアタリを出す。三つ目はモゾモゾと底の方で反応するアタリ。活性が低いときに出る。感度が高い落とし込み専用のフロロカーボンラインを使うとアタリが取りやすい。

 それからアタリに合わせて鈎に乗ったようでもすぐに外れるときがある。アイナメが餌の端を咥えて鈎がかりしてないだけなので、カニならば小さ目のカニを使うかカニの脚を取って使うといい。

◼️タナ

 室蘭だとシーズンの初期の5月は底で食ってくることが多いが、夏になるにつれてタナが上がってくる。そして12月中旬を過ぎると底で反応するようになる。しかしハイシーズンでもアイナメのいるタナがかなり浅い日もあれば深い日もある。更に1日の中でも時間によって変わることも多いしタナがはっきりしないこともある。例えば連続して3mぐらいのタナでアイナメが釣れたり反応があれば底まで仕掛けを落とさない方がテンポ良く攻めることができる。このときにヘチリールの回転数を数えるとタナを把握しやすい。一方で反応がなくなったら底まで仕掛けを落としてみる。
 岸壁が波で洗われているときはフナムシなどが海に落ちるせいでタナが浅くなることが多い。それこそハリスの長さだけで釣れることもある。

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◼️ガヤ(餌取り)対策

 室蘭だと6月から11月にかけてガヤが多数出現する。経験からガヤがいるところにはアイナメがおらずアイナメがいるところにはガヤがいないと考えている。アイナメが捕食者側でガヤが被捕食者側だからであろう。なのでガヤのアタリがあったらすぐに仕掛けを巻き上げて別の場所に移動した方がいい。(このときにアオイソメだとすぐにボロボロになって付け直さなければならないが、イワガニだと餌を取られることもあまりない)ケーソンの継ぎ目にガヤがいるときはケーソンの中央を攻めればいいし、ガヤが浅い場所にいるときは深い場所、逆にガヤが深い場所にいるときは浅い場所を攻める。
 ガヤがいるのに我慢して餌を落としていても釣れないし、それどころか餌を咥えてすぐに堤防の隙間や穴に逃げ込むので仕掛けを切られることも多い。
 ガヤは餌をくわえたら泳いで餌を食いちぎるのでアタリがあるとラインが一気に出ていくことが多い。アイナメのアタリは力強く短いがガヤは軽いので慣れると簡単に区別できる。ガヤのアタリはこれはこれで楽しいのだが、相手にしてるとアイナメは釣れない。

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◼️アイナメとのやりとり

 アタリに合わせるとアイナメの強い引きを楽しむことができる。強く引いているときは親指でスプールを抑えてラインが出ていくのを防ぐが、あまりにも引きが強いときは親指の力を抜いてラインを出す方がハリスやラインが切れない。ヘチリールにはドラグがついていない分、親指がドラグの代わりとなる。下の動画で2:25から黒鯛を1匹釣り上げるが、そのときに親指をドラグ代わりにしてるのがよく分かる。

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 あまり遊ばせると障害物にラインが擦れて簡単に切れてしまうので手早く取り込むようにする。

◼️シーズン序盤と終盤の釣り

 シーズン序盤と終盤ではアイナメは底の方にいてタナで釣れない。室蘭だと5月と12月中旬から1月初旬がそれぞれ序盤と終盤にあてはまる。この時期はガヤもいないので餌にアオイソメを使うが、このアオイソメを底をはわせて広範囲を探るように移動していく。

 底に落として反応がなかったら巻き上げて別の場所に移動すると点でしか攻めることができず効率が悪い。底をはわせることで線で攻めるようにする。イメージとしてハイシーズンの落とし込み釣りは縦の釣りだが序盤と終盤は横の探り釣りになる。

 以上、塩ジャケの人が意識していることを列記してみた。アイナメがいれば必ず釣れるので工夫していろいろと試してみるのが楽しい。

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